- わだちゃん
- インターリンクの広報担当。どうぶつとかお絵描きが好き。夢はゆるキャラを作ること。なんとなく、社内に『わだ軍団』をつくる野望をもつ。
- [今回の先生]オサレメガネ先輩
- インターリンク社のインフォメーションアーキテクト。座右の銘は「Strike while the iron is hot.(鉄は熱いうちに打て)」。メガネとか難しい話とかが大好き。結構やさしい。
わだちゃん
みなさ~ん、こんにっちは~!!
わたしはわだちゃんです。いろいろ気になったことを社内のスペシャリストに、なんでも聞いちゃいますよ~!
そしてなんと!最後にわたしが絵でまとめちゃうんですよ~
オサレメガネ先輩
わだちゃん?誰と話してんの…?
わだちゃん
あ~!オサレメガネ先輩!ちょうどよかったです~
実は最近、気になって気になって辛抱たまらん用語があるんですよ~
オフィスでも結構飛び交ってる用語なんですよねぇ…ほんと気になって気になって…
オサレメガネ先輩
それは大変だ(笑) まあ、僕でわかることなら何でも教えちゃうよ!
わだちゃん
さすが先輩!じゃお言葉にあまえて聞いちゃいますけど、UIとUXって何が違うんですか?
UXのがスゴそうっていうのはグイグイ伝わってきてるんですけど…
オサレメガネ先輩
UXのがスゴそうってイメージはある意味あたってるかな。
でもこれ、そもそも
比較するようなもんじゃなくって別次元の概念なんだよ。
UXってのはUser Experience=ユーザーの体験のことで、そのほんの一部分をUI=User Interface=ユーザーが見たり触れたりするモノが担うって構造だね。
わだちゃん
ああっ…
User ExperienceなのにUEじゃなくてUXっていうのが気持ち悪いです~!
オサレメガネ先輩
そこ?! まあ僕も思ったけど…
じゃあ『ユーザー体験』って何?ってところなんだけど、サービスそのものというか、それを通して享受できる価値であったり、それに出会ったタイミングとか、その時の気持ちとか…そしてもちろん『UI』もね、そんな色々なものが重なった結果として「よかった!」とか「いまいち!」とかなる、一連の現象のことだね。
わだちゃん
あ、でも
UEよりUXのほうがゴッツイ感あるかもですね~
オサレメガネ先輩
あの…聞いていただけてるんでしょうか…
わだちゃん
そんなぁ~ちゃんと聞いてますってば。
●UIとUXはまったくの別もの(もちろんスゴイ版でもないよ!)
●
UIは単に、見たり触れたりするもの
●
UXは、UIとかいろんなものが合わさった結果のユーザー体験
ってことですよね~
オサレメガネ先輩
おお、合ってた。
そこ理解してもらえたので先輩とてもうれしい…
わだちゃん
このわだちゃんを見くびらないでくださいね!
じゃあ、さっそく絵にまとめますからっ!!
わだちゃん
テレッ テッ テッ テ~~!!
オサレメガネ先輩
なんかザックリだけど!
でもポイントは理解してもらえたようなので先輩とても恐悦至極…
ちなみに、UI/UXばかりがよく語られがちだけど、それらを考える為に最も重要な視点は『誰のために』という部分なんだ。
ユーザビリティっていう単語を聞いた事ある?この分野の権威であるヤコブ・ニールセン博士によると、学習のしやすさ・効率性・記憶しやすさ・エラー・主観的満足度の5つの特性からなる人間中心設計の考え方の一つなんだけど、関連学会でも未だにハッキリとした定義がされていない単語でもあるので、僕は単純に『特定個人に対しての使い勝手』という認識でいるよ。
わだちゃん
(猫ってかわいいわぁ…)
オサレメガネ先輩
何故特定個人かというと、誰にとっても使い勝手の良いデザインというのは『アクセシビリティ』や『ユニバーサルデザイン』といって、全く別の次元の視点が必要になってくるんだ。こちらの視点からデザインするためには人間工学や色覚異常に対する知識なんかも必要になってくるから、今回みたいなUI/UXの概念を知る段階では分けて考えた方がいいね。
で、UI/UXを考える際に何故ユーザビリティ(特定個人に対しての使い勝手)が大事かというと、UIやUXの頭にくっ付いてる『User』というのを明確にイメージしなくてはそもそも設計の次の工程であるビジュアルデザインが出来ないからなんだよ。
このターゲットとなるユーザーに対して最も効果的な情報を整理したうえでどうやって提示していくかを考えるのが、僕みたいなIA(インフォメーションアーキテクト/情報設計者)なんだけど…もう分かるよね。情報を整理するにしても「誰にとって価値のある情報構造」にするかというのが常にスタート地点に無ければ始まらないんだ。
つまりユーザビリティへの考慮なしにはUIもUXもそもそも存在しえないんだよ。誰が使うかも決まっていない状態でインターフェースを作って、例えばそれをチンパンジーが操作した時にきちんと満足度を得られますか?という話。この想定するユーザーの範囲は、『男性である』とか『20代独身一人暮らしの男性である』とか、その時々で切り分けるレベルを変えるといいよ。
ちなみに、ターゲットユーザーのUXをいかにして高めるかを突き詰めるデザインプロセスは一般に『UXD(User Experience Design)』って呼ばれていて、情報アーキテクチャやUIデザインは全てこの考え方の下にぶら下がっている形になるんだ。
僕はこのUXDの考え方はデザイナーやディレクターには当然として持っていて欲しいと思うけど、やっぱり主導権を握っていくのはIAであるべきだと思うね。なぜなら
わだちゃん
(˘ω˘)スヤァ…
今回の格言
ユーザーに満足して
UXを考えてデザインしろ!
by オサレメガネ先輩