ものの見方、ものの感じ方

綺麗ってなに?
昔、観光バスツアーに行った時のことです。
ガイドさんに案内されて、とても綺麗な岬の突端に行きました。

ガイドさんが
「ほら、綺麗なところでしょ?」と言います。

観光客も「わぁ、綺麗!」って言って、その場所を後にします。

私も綺麗と言って帰ろうとしたけど、
「待てよ、何で綺麗と感じたのだろう」と振り返って、
う感じ方」を分析してみました。

綺麗さの要因
1.色彩(色の鮮やかさ)
2.光と影
3.遠近感と構図(レイアウト)
4.調律(リズム、山、木々や波、太陽に向かって皆咲いている花などの連なり)
5.香り(海、花や森林などの臭い)
6.空気感(心地よい風、冷たい空気、暖かな空気など)

その他いろいろな要素が加わって、人それぞれがそれらの要素の大小があっても、
身体全身に感じて綺麗だと思うわけです。

それらは、自分の心の琴線に触れる「感動」だと思います。

ですから「綺麗」という「あいまいな言葉」をどう自分は感じたのかということを
分析してみる、すなわち客観的に感動を仕分けしてみると面白いと思います。

このことは、仕事でも人間関係でも役に立ちます。
「感じた良い事」を分析して「その良い事を相手にする」ことです。

そうすれば、相手にもその良い事が伝わります。

ですから、詩人、役者、音楽家、画家などの創作者は、自分の受けた感動を見る
人に上手く伝えることが出来るのです。

「美味しい」という感動も同じです。
味が濃い?薄い?
熱い?冷たい?
硬い?やわらかい?
細い?太い?
盛り付け?器?
その場所?
それらの要素によって「美味しい」も変わるのです。

日本語には、まだまだ曖昧な表現がありますが、
みなさんも、自分がそれらをどう感じたのかを分析してみてください。

そして仕事やプライベートに応用してみてください。

「不快に感じた事」は自分はしない。「良く感じた事」はする。

そう出来たなら、もっとこれからの生活は楽しくなること請け合いです。