創造する力や行動する力を高めよう

最近、天災人災が多い中で思うことがあります。
TVやネットで被災地や被害者を克明に報道していますが、コメントしているキャスター、それを見ている野次馬や茶の間の私達に問題はありませんか?

映像は高視聴率稼ぎのために、興味本位に被災地と被害者を執拗に映し出します。
キャスターやジャーナリスト、評論家などは“今現在の事象”を単なる上辺だけの解説に終始し、「だから次にはこう注意し、こう直して、こう行動しなければいけない」とまで言いません。
格好をつけて他人事のように話します。そして、加害者の人権を重視し被害者やその家族の人権を軽んずることが多いのです。

茶の間でそれらの映像を見ている私達は、画面の向こうの出来事に驚きを持って見ていますが、あくまでヴァーチャルな出来事のように感じているのではないでしょうか。

そのようなTV画面や殺人・死人が出てくるゲームなどで慣らされている人間は、秋葉原の通り魔事件現場でも“他人事”のような野次馬達が多いのです。
助けはしない、記念写真を撮る者たちはどんな神経をしているのでしょうか。
ヴァーチャルな映像に慣らされて、自分に関係ない事象には皮膚感覚が無いのかもしれません。
実際に自分や家族や親戚・知人が被害に会わないと行動できないのかもしれません。

そこには、それらに対して“どう思うか、次にどうしたらよいか”という力が欠如しているのではないでしょうか。

これだけ情報化が進んでいる今日、最近の人々は仕事でも私生活でも”今起きている事柄を説明するのは上手“ですが、「だから私はこう思う、次にこう行動したい」という力が足りないと思います。

そこで、私は社員の皆さんにつぎのお願いをします。

仕事でも私生活でも、今起きている事象をしっかり分析して、“自分はこう思う。だから、こうやりたい”と言える人間になっていただきたいのです。

なお、月曜日の朝礼にも話しましたが、私達の仕事(IT)を利用して会社で出来る社会貢献をしていきませんか。
たとえば、孤独な人間達向けのコンテンツ、自殺者や事故被害者の家族支援コンテンツやその他のボランティア行為など皆さんのアイディアを求めます。